レジェンドとして知られる山本昌
長いプロ野球の歴史の中で、山本昌は過去のレジェンドに勝るとも劣らない大投手です。
特に選手として特徴的だったのは、現役生活が長かったことです。
1986年の入団から2015年の引退まで、29年間も現役を続けました。
ただ現役を長く続けるなら、そこまで偉大とは言えません。
山本昌の偉大なところは、入団3年目から現役を引退する前年まで、毎年勝利を重ねたことでしょう。
さすがに晩年は全盛期に比べて落ちましたが、それでも50歳で勝ち投手となり最年長勝利投手となった記録は立派の一言です。
近年は科学的な体調管理や医療技術進歩したことから、野球選手に限らずスポーツ選手の選手生命は伸びています。
以前なら30代半ばで引退する野球選手がほとんどでしたが、現在では40歳以上の選手も珍しくはありません。
そのため、いくつかの最年長記録は更新され、新記録も生まれています。
しかし、山本昌が記録した50歳での最年長勝利投手という記録は、少なくとも今後の数年間で破られることはありません。
もしかしたら、プロ野球において不滅の大記録となる可能性もあるほど、非常に難しい記録です。
そんなレジェンドの現役時代を見ることができた今のファンは、歴史の生き証人と言えるかもしれません。
多趣味な山本昌
プロ野球選手として超一流の山本昌ですが、趣味の世界でも超一流なのは有名な話です。
特に有名な話は、ラジコンでしょう。
シーズン中にもかかわらずラジコンレースを観戦しに出掛けたり、レースに出場したこともあるほどです。
レースで優勝した回数は数知れず、ラジコンの世界からも注目されるほどの存在になりました。
そしてついには同僚のプロ野球選手と一緒に、ラジコンのレースを主催するようになり、そのレースには世界王者が来日して参戦するほど大きな大会になったのです。
プロ野球を引退後は、ラジコンをテーマにした冠番組を持つほど、山本昌とラジコンは切っても切れない関係です。
ラジコンの他にも、車やカブトムシ・クワガタの育成を趣味にしていたことも有名で、どちらも素人とは思えないほどのめり込んでいます。
また、趣味の一つだった競馬では、一口馬主として皐月賞馬の馬主にもなりました。
こうした趣味の世界での活躍を見ていると、プライベートが充実していたからこそ、プロ野球選手として偉大な記録を残せたとしか思えません。
一つのことにのめり込むだけでなく、様々なことに興味を持つことが重要だとよく分かります。