破魔弓とは一体何なのか

破魔弓の由来について

日本には、様々な伝統的なものがありますが、その中の1つが破魔弓と呼ばれるものになります。
この弓は、昔からあるもので最近できたものではありません。

正月などによく出てきますが、いったいどのような由来があるのか知っている人はあまり多くありません。
では、どのような歴史があり由来があるのかを理解しておきましょう。

まず、これは室町時代から始まったものとされる説があります。
室町時代になぜこのようなゆみが出てきたかと言えば、無病息災を願うことが目的とされていました。

当時は、今と違い医療があまり発達しておらず、さまざまな病気によって苦しめられたわけです。
人口なども現在の10分の1以下ですので、非常に少ないことがわかります。

現代は、なぜこれほど人間が増えたかと言えば、やはりなんといっても医療の発達と言えるでしょう。
医療が発達したことにより、本来早く亡くなる子供などが生き残り、そのまま大人になっていくわけです。

特に人間は、5歳までに命を落とす人が多かったためこの年齢を乗り切っている現代においては人口が増えるのは当たり前と言えるでしょう。
この裏を返せば、室町時代などのような医療が発達していない時代においては、病気になったときほとんど神頼みをするしかない状態ではやはり人間の寿命を短く買ったことが理解できます。

その後、江戸時代から明治時代そして昭和時代がすぎ平成になっても未だに神社などで正月に破魔弓を手に入れることができます。
これは、日本人が伝統捨てることなく良い文化を残してきたからとも言えるでしょう。
このようなものが現代まで残っており、それが続いているとすれば当時の人たちも非常に驚くに違いありません。

初正月の時に破魔弓を飾るのが習わしになっている

現代ではどのような使い方をしているかと言えば、新生児の中でも男子が生まれた場合には、初正月の時にこの弓矢を飾るのが習わしとなっています。
これを手に入れるためには、神社などに行かなければなりませんが、神社に行けば大抵のところでは販売されているでしょう。

確実に手に入れるためには、ある程度大きなところに行った方が良いですが、近所の神社などでも正月に多くの初詣客が訪れるようなところでは、臨時販売所のようなものが設けられておりそこで販売されている可能性が高いです。

購入した場合どこに飾るかと言えば、特に決まりはありませんが子ども部屋に飾っても良いですがリビングなどに飾る家庭が多くなっています。
やはり、親が見える場所に飾ることで安心できるといった意味合いもあるかもしれません。
飾る場合には、特に邦楽等はありませんが正月の飾りものとしてしばらく飾りっぱなしにした方が良いです。

これを購入する立場の人は、おやであっても問題ありませんが、祖父母などが買い与えるのが一般的になっています。
ただ、絶対的な決まりはありませんので親が買ったとしても特に効果がなくなるといった事はありません。

この破魔弓は、無病息災を願って作られたものになりますが、子供が成人するまで立派に育てるといった願いが込められていることを忘れてはいません。
やはり、昔のように元服をして一人前と言われた年齢まで育てるのが非常に大変でその年齢になれば途中でなくなる可能性は少なくなりますので一安心と言えるわけです。

現在で言えば、中学生位の年齢まで育てば子供としては安心できることになります。

両親や祖父母が子供の成長を願うことには変わりはない

これはお寺で始まったと言われていますが、近年は神社で販売されていることを考えると神道に基づくといっても差し支えありません。
ただ、宗派がどこであってもそれほど問題はないでしょう。
とにかく、両親や祖父母が子供の成長を願うことには変わりありませんので、そのような気持ちがあれば特に問題ないと考えるべきです。

この弓に関しては、当時からの形が残っているものもありますが、やはり伝統的な部分は若干薄れてきていることが考えられます。
例えば、20代の若い夫婦が子供を連れて破魔弓を購入しようと考える事はそれほどないかもしれません。

これは、デザインに原因があるのではないかと考えた神社などは、この弓矢を少し改良して現代風にデザインしていることも少なくありません。
こうすることで、今まで購入しなかった人たちが気軽に購入できるようになりました。

そのため、昔とは少し違うような形をしていることもありますが願いが込められている部分さえ変わらなければ、それほど問題ないと言えるかもしれません。
料金については、大きさや形などによっても異なりますが500円から1000円位になるのが一般的になります。

しかしながら、それより高い値段で販売されているものも少なくありません。
豪華の飾り付けなどをつけているものに関しては、2000円以上で販売されているものもあります。

どのような人たちが購入するかと言えば、やはり祖父母が多くなるでしょう。
祖父母は、ある程度お金を持っている人が多いからです。
このように、時代に合わせて破魔弓も少しずつ形が変わってきています。

出典:破魔弓なら本場岩槻の人形専門店、曽根人形へ